社員「私の一言」

伊藤 聰
本部管理部
■趣味
アウトドア

思いやり

 厳島を離れ、対岸の地御前に向かう。夕方5時、空がぼんやりと翳ってくる。カヤックの上で水面に沈むパドルの音だけが心地よく聞こえる。
「いとかちょー! どんな感じですか」「うん、最高やねー。今日の海は!」「そうっすねー、風もあって! 波もほどほどで!」
同行してくれているインストラクターの言葉が、さらに心地よさを大きくする。普段感じることが少ない解放感や心地よさ、数年前から始めたカヌーの上でリラックスした時間を過ごしている。

 最近テレビや新聞に目を通すと、子が親を殺す、そして親が子を虐待、高齢者を騙す詐欺行為にいじめのニュース。
 もっと人に対して優しくなれないのだろうか。ほんとに人を殺すほどの理由があったのだろうか。そんなにいじめなくてはいけない理由があったのだろうか。騙してまでもお金が必要だったのだろうか。どうも安易な気持ちで至った行為にしか思えないニュースが多く、心が痛い。
 今まで感じていた心地よさからとたんに、現実に引き戻されたように感じる。今まで、事件はどこか遠いところで起こっている事という思いだったが、あまりにも身近なところにまで迫ってきているように思う。
 自分も社会の一員だ。考えてみる。普段どのように行動しているだろうか。周りの人たちに優しい気持ちで接しているだろうか。できている時もあれば、忘れている時もある。日々お店で働いている時、近所の人、そしてお客様に気を配り、働く仲間の様子を気に掛け、事務仕事の中で協力し合い、外部の人とのコミュニケーションを図り、関わる人たちが一緒に安心できるようになりたい。そうすれば、優しい社会ができそうだ。
 自分も社会に貢献することはできる。そのために携わっているフードサービス業、お店や会社が存在していると考えても良さそうだ。
 優しい気持ちは自分が心掛ければ持続できる。その延長線上に優しい社会が存在する。安倍首相の唱える「美しい国へ」自分自身の努力が実を結ぶ一歩にしたいと強く思う。

 かすんでいた地御前の浜が間近に迫ってきた。最高に心地よかった今日の思い。必ず明日につなげていきたい。